SUPER BAND 其の弐

学校までは、電車とバスで1時間ぐらいの場所にある。

これまた結構な田舎で、学校の前はジャリ道で周りには畑と田んぼしかない。

夏場は部活をやって帰りが遅くなり、辺りが暗くなると蛙が合唱をはじめる。

こんな立地最悪の学校ではあるが、俺は睡眠時間を2時間にして一ヶ月必死に勉強してやっと入れたのである。

サチは8時間睡眠、テスト前日はカラオケ!こんなこ事をしていて余裕で入れたもんだから

「もっと頑張れば良い学校に入れただろう?」こんな事を聞いてしまった。

「そんなん、兄じゃみたいに睡眠時間削ってまで勉強してたら肌に悪いやろ?」ケロっとした顔で言いやがった・・・

肌の心配より俺は性格の方が心配なんだが・・・それよりもっと将来の心配していただきたいもんだ!今の失業率を完全にナメきってるコイツに何を言っても無駄なんだろうなぁ~などと余計な事を聞いて後悔していると・・・

「朝練とかやんの?朝、早よ起きんのダァ~ルゥ~イィ~」などとホザキやがった!

それは一年前・・・

俺は入学してすぐやりたい事があった・・・

それは部活だった!

中学時代は帰宅部だった俺がやりたかった事・・・

それはバンドだ!

しかし、同じ中学だった奴や友達が全くいないこの学校でバンド組むなんて、それはとてつもなく大変な事だった。

先輩たちはすでにバンドを組んで絶賛活動中だし、一年も俺1人しかいない!

それでも諦めきれず、クラスで楽器出来る奴をやっとの思いで口説いて2人入部させた。今思えば、そいつらとは友達になる前に口説いていたような気がする・・・

なんとか形になったしイザ練習~♪

の前に実は俺・・・

楽器出来ない!

とりあえずやりたい事のために頑張ったとゆうことで・・・

それから一緒にやっていただく2人にいろいろ教えてもらいながらギターをなんとか弾けるようになった。

さぁ、3Pバンドで頑張ろう!とゆうところで入学してきたサチ。

「ウチもやる~!」

「まぁ、メンバー集めから頑張れ!」

「ここでやる~!」

こうしてめでたく入部が決定したワケだが、

ベースでボーカルのゲン

ドラムのカナ

それでギターが俺

「やっぱボーカルか?」と、サチに聞いた俺。

「ボーカルやるよぉ~♪」

・・・・・・・・・・・・・も!?

「ギターもやるに決まってるやん!」

そうか、決まってたのか・・・

って、決まってるか~!いつ決まったんだ~!てか、唄いながら弾けるのか~!?

などと今までにない勢いでツっこんでみたが・・・

「ウチ器用やから」

とゆう一言でめでたく採用!俺からボーカル頼んだのにゴメンよゲンちゃん。

そして現在・・・

「ダルイならヤメテしまえ!やっとの思いで作ったグループにお前を呼んだ覚えはない!」少々カチンときたので兄らしく説教してみたが

「昨日、ウチのプリン食うたやろ?帰り買うてなぁ~♪」その辺の芸能人より輝いた笑顔で話題を変えやがった・・・

結局、俺がキレてもなんとも思わないんだなぁ~、オマエは・・・

 それより、朝練なんて俺は聞いてないぞ?

「昨日の帰り、ゲンサンに言われた」

まぁあの人が言うならそうなんだろうな。実質リーダーみたいなもんだし・・・

てか、なんでコイツに言いに行って同じクラスの俺には言いにきてくれないんだ・・・

「ダルかったんちゃう?」

オマエに言われると友情にヒビがはいりそうだから、もう何も言うな・・・

そんな事を話してるうちに、ようやく学校に着いた。

校舎に入ってすぐ1階に一年~三年の共同の下駄箱がある。そこで・・・

「んじゃ放課後部室で♪寝んとちゃんと授業聞いときや~!それでなくても成績悪いねんから!」

こんなナマイキな事をフクレッツラで言いながらサチはやっと教室に向かった。

さて、俺も教室に向かうとするか。朝練の真相をゲンちゃんに確かめなくてはならんしなぁ・・・

其の参に続く・・・